想い、果てるまで



「あーもう疲れた!帰……」



私はそれを見つけ、ピタッと足を止めた。




「どうした?帰らないのか?」



「………わいい」



「は?」



「可愛いこれ!」





目の前にあるユーフォーキャッチャーに入っていたものは、私が溺愛してならない『鮭を追い続け……』シリーズの熊五郎君だった。





「………お前、こういうのが好きなの?」



「そうよ!悪かったわね!」



「…ふーん。じゃあ取ってやろうか?」



………。





欲しい!!





でも、ここは自分で取らないと行けない気がする。





「いい。自分で取る」




ビッグサイズなだけあって、一回のプレイ料がそこそこ高い。



財布と一度相談してみることにした。



…勝負なんかしなくて、先にこれ見つければ良かった。



でも、これは諦めきれない!





「よし!!いくぞ!!」





< 26 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop