想い、果てるまで
「あーもう疲れた!帰……」
私はそれを見つけ、ピタッと足を止めた。
「どうした?帰らないのか?」
「………わいい」
「は?」
「可愛いこれ!」
目の前にあるユーフォーキャッチャーに入っていたものは、私が溺愛してならない『鮭を追い続け……』シリーズの熊五郎君だった。
「………お前、こういうのが好きなの?」
「そうよ!悪かったわね!」
「…ふーん。じゃあ取ってやろうか?」
………。
欲しい!!
でも、ここは自分で取らないと行けない気がする。
「いい。自分で取る」
ビッグサイズなだけあって、一回のプレイ料がそこそこ高い。
財布と一度相談してみることにした。
…勝負なんかしなくて、先にこれ見つければ良かった。
でも、これは諦めきれない!
「よし!!いくぞ!!」