想い、果てるまで



「俺こう見えても空手の有段者なんだよね。中学の時とか全国制覇したし。だから、運動じゃ紫波に負けるけど、喧嘩じゃいつも俺が勝つんだよ。」


「……へ、へー…。」


中条って、逆らっちゃいけないタイプだったんだ…。


意外な一面を知ることが出来た。



「まあ明しつこいから、適度に頑張ってね!」



「……中条って、凄い紫波の事大好きだよね…」


「うん。俺あいつの親友だし。」


「へー…」


そうやって、素直に認めるのが凄いよね。


絶対あいつだったら、

「はっ!?違っ!!ただ俺がしょうがなく一緒に居てやってるだけだし!!」

とか言いそう…。





「……でも、新井さんの方が好きだけとね」


「う……」



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