想い、果てるまで
「…--ああ、そういや、明日用事できて初詣行けなくなった…。ごめん…。」
「え?あ、ううん!全然大丈夫だよ!」
「でも新井さんそしたら1人だろ?」
「んーん、いつものことだし、それにもし寂しかったら真那加がいるから大丈夫!」
私がそう言うと、中条は悲しそうな表情を浮かべた。
…気を使わなくていいように言ったんだけどな?
「ほんとごめん。でも他の日だったら俺いつでも大丈夫だから!」
「ありがと!」
……もしかして、今日も私が1人にならないように誘ってくれたのかな?
「あ、もうこんな時間だけど、私の家で夕飯食べてく?」
「ああ…ごめん俺今からバイトなんだ…。食べたいんだけど…。食べたいんだけど…。」
一人悶えながら「食べたいんだけど」を復唱する中条。
へー…。中条ってバイトしてたんだ。
ちょっと意外…。
…私もしようかなぁ。
「…やっぱり今日バイト休んでご飯食べる。」
「ええ!?また今度作るから!!」
優先順位間違ってるって!
「ほんとに!?じゃあ俺ちょー楽しみにしとくから!」
「分かった、楽しみにしといてね。それじゃあまた今度」
「ああ」