想い、果てるまで
「いや~わりぃなあ。外寒くってよ!」
「………」
……何これ?
何で紫波が私んちで紅白見ながらくつろいでる訳?
「……あんたさ…、ほんと最近何?私の話聞いてた?命令したよね?」
「んー?あれは駄目だよ」
「駄目って何よ!?ていうか何で私の家知ってるの!?」
私んち真那加と中条しか知らない筈なんだけど!
「え?あぁ、斉藤さんが教えてくれた。さっき連絡があってね、『今壽吏家に1人っきりだからチャンスだよ!』って。」
斉藤さんーーー!!
何勝手に人の個人情報漏らしてんの!?
「お前も年明けを俺と過ごせて良かったな!あ、白組勝った。」
「--ッ何言ってんの!?何であんたと一緒に新年迎えなきゃいけないのよ!!大体あんたの事なんかもう……「何?」
……え?
紫波が雰囲気を真剣なものへと変えて、目線をテレビからこちらへ移してきた。
「あんたの事なんか…何?」