想い、果てるまで





「……次こそは!!」





只今なんと五回目の挑戦を失敗に終えた。



なかなか取れない。



熊五郎がガラスの向こうでこちらをあざ笑っている幻覚が見えてしまう。





「だから取ってやろうかって」


「うー…いい!大丈夫!」



ここまで来たら、絶対手に入れてみせる。





「今度こそ…絶対…」



私はなけなしのお金を投入した。


そして、横に動くボタンを押す。





……まだだ





あとちょい





よし!



ここだ!!
「放すな!!」










……---え





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