想い、果てるまで
「---……あ!もしもし?A、Happy new year、翼!」
只今壽吏の家から自宅へ徒歩で帰宅中。
年を明けたばっかりだから、大体の家が明かりがついてるけどね。
まぁ1人も寂しいので、翼に電話をかけてみた次第だ。
『………何?俺寝ようとしてたんだけど……』
「俺今まで壽吏んちだった」
『……………知ってる』
うん。だって壽吏の家に入る前に翼の姿が見えたし。
『何?わざわざ元旦から嫌味言うためだけに電話してきたの?』
「うん。そうだけど?」
『……へー…。…てことは、自分の気持ちがハッキリした訳?』
「うん。俺やっぱ壽吏の事好きだわ」
『………』
携帯を持っていない方の手を夜空に向けて掲げてみる。
たいして星もそれほど出てないけどね。
「今日久し振りに会ってハッキリした。---……だから、」