想い、果てるまで
「壽吏ー!!ご飯!」
「新井さんご飯食べよ!」
……まぁモテ期と言ってもこの二人だけなんですけどね。
でもこの二人はクラス、学年に留まらず、学校全体のアイドルなのです。
廊下で話しかけられる度に集まってくる女子の視線が痛いです。
中条は年が明けてやけに積極的になってきました。
だからまだ話しかけてくるのは分かるんですけど、あいつは、紫波は完璧嫌がらせだと思うのは私だけでしょうか?
……いや、絶対嫌がらせだ。
じゃなければ何故に私にいちいち関わってくるんだ?
馬鹿にしてんのか?あ?
……っとまあ落ち着け私。
取り敢えず今のこの状況をなんとかしなければ。
真那加が隣でニヤニヤしてるのは無視。