想い、果てるまで










……………-----------










「邪魔」








確か君の第一声がこれだったよね。



私は思わず自分の耳を疑いました。


だってあんな可愛い顔して、ねぇ?



……そう、あの時は可愛い顔してた。

声変わりもしたかしてないかぐらいじゃなかった?



それで、狙っていた新入生代表挨拶を君にとられ、あの時の記憶だけは鮮明に脳裏に焼き付いてるよ。

静かに怒り狂ってたからね、私。





何はともあれ、これがきっかけで私は君を私のライバルとしたんだよ。

うーん、宿敵ってやつ?



絶対にあの整った顔をぐしゃぐしゃに泣かせてやる!ってね。





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