想い、果てるまで



「壽吏ー学年対抗リレーの走順どうする?」


真那加が提出用紙を持って、こちらへトコトコと走ってきた。


「ああ、タイムが早い人適当に入れてて」


「分かった!……でも、それじゃあ壽吏選抜とリレーと全学年対抗リレーに出場する事になるけど、大丈夫?」


うーん……それはキツイ。


けど私が女子で一番速かったし……。



しょうがないか……。



「大丈夫だよ!それより真那加も選抜とリレーに出るけど大丈夫?」


「うん!相手が知らない人でも頑張って走るよ!」



いや、体力の方を心配したんだが。



「じゃあこの用紙提出してくるね!」


「あ、まっ!」


真那加はそう言うと、どこかに走り去っていった。



一緒に行こうかなと思ったんだけど…。



大丈夫かな……。





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