想い、果てるまで
この一際目立つ可愛い美少女は、親友兼幼なじみの『斎藤 真那加』である。
因みに壽吏(ジュリ)ってのは、私の名前。
新井 壽吏って言うの。
私は自分の名前がこの上なく恥ずかしいから、なるべく名字で呼んでもらうようにしてんだけど、
……まぁ、真那加は昔っからの付き合いだからね。
「壽吏!クラス分け見た!?私達同じクラスだよ!」
「ほんと!?やったね!」
「うん!私壽吏が居ないと不安で不安で…」
そう言って、目線を下に向ける真那加。
本当に可愛い。
私から見ても可愛い。
どうせなら私もこんな風に生まれたかった。
まぁ、不満じゃないけどね。