想い、果てるまで



「私、この学校でも絶対1番取ってやるんだから!」


私は握り拳を思いっ切り天井に突き上げた。




そう、勉強こそが、私の唯一の取り柄だ。



中学の頃から常に首席をキープ。

この学校も結構な難関校だ。


私は、ここで頂点に上り詰めてやるという目標を掲げて、他人の何十倍も努力してきた。


勉強こそが私の全てだ。



「ほんと、勉強好きだよね、何故?」


「そりゃあ……、あの自分をギリギリまで追い込めて結果が出た瞬間の感動を得るため、てか、皆から尊敬の眼差しを向けられた時の快感が、これまたたまんないんだよね-」


「うーん…よく分かんないや」


「で、まずは新入生代表挨拶をカッコ良く決めて……」

「--ちょっと」



私が1人で悶々と盛り上がっていると、背後からまだ声変わりしていないような声が掛けられた。



「……何ですか……ッ!!」


振り返ってみると、これまたびっくりな美少年がそこに佇んでいるではないか。


………私より可愛い


これ本当に高校生か?
背ちっちゃ。


ていうか、こんな美少年がなんで私に声を……?



もしかして……





一目惚れされ…
「邪魔」





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