想い、果てるまで

真那加が嫌らしい顔でこちらを見ている。



……この子、こんな子だったっけ？





「………壽吏、報告は？」


「う……」



いや、私も言おうとは思ってたんだけどね。

なんか、照れ臭くて……。





「……………好きな人間ができました」


「ほうほう」



うわっ!!こいつめっちゃニヤニヤしてる!!

口を閉じなさい！はしたない！



「で、その人間とは？」



うっ。やはり言わないと駄目なのか？


ええい！腹をくくれ私！





「……………わ……」



「………は？」



「……しｗ………」



「………」



「……か…しわ餅…」

「早く言いなさい！」



ぐは！



真那加が私のみぞおちに回し蹴りを繰り出した。



ちょ、まじで痛いし。





「早く………」


「わーー！分かった！分かったからその第２の構えは止めて！」



あんなの二度も喰らったら、私の肋骨が粉々になってしまいます。





………って事で、










「……………紫波が……好きです………」