想い、果てるまで
………
………はっ!!
私何でこんな告白みたいなことしてんの!?
うわ!恥ずかしくなってきた!
「へーー」
何その含み笑い。
ああ、なんて言われるか……。
と、その瞬間、真那加が床を蹴った。
来るっ!!
私は咄嗟に目を瞑った。
……が、想像とは違う展開となる。
---トンッ
………え?
私の腹部にじんわりと重さが伝わってくる。
恐る恐る目を開けると、真那加が私のお腹に抱きついていた。
「おめでとう!壽吏」
体は抱きついたまま顔だけ上げて、私に祝福の言葉をくれる。
「……有り難う」
凄い嬉しい。
ああ、こんな気持ちにさせてくれるなんて、やっぱり真那加は凄いなと思う。
「これからは、いっぱいいっぱい恋バナが出来るね!私、壽吏とそういうのするのスッゴく楽しみにしてたんだから!」
「私はまさかこんな事になるなんて思ってもいなかった」
今まで勉強しか頭になかったから、なんだか昔の自分に悪い気がしてくる。
「じゃあ、これからは一緒に頑張っていこうね?壽吏」
「---っうん!!」
でも、もう恋の味を知ってしまったから。
もう自分を抑えない。
私は強欲で、何事も一番じゃないと満足しないの。
だから、私はあなたの人生を狂わしてまで、あなたを手に入れてみせるわ。
絶対に。