濡れた体温ごと奪って
「…紗耶…ありがとうな」
「クス。それは私の台詞だよ」
「なぁ、俺さ明後日、仕事休みだから実家行くか?」
「いいの?うん!!行きたい」
「なら決まりだな。遠いから朝早く出るからな。寝坊するなよ」
「うん。わかった」
その日の夜、お母さんが翔ちゃんの家まで迎えに来てくれて一緒に部屋へ帰った。
お母さんさんは私を見るなり、何度も謝ってた。
気付いてあげられなくて、ごめんって。
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