濡れた体温ごと奪って
第八章 止められない心
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チュンチュンチュン。
鳥の囀りが聞こえる中、うっすら瞳を開きぼやける視界を見つめる。
温かく、包み込まれてる様な気分の中で、目の前には黒い何かが映ってる。
まだ働かない頭のままそっと顔を上げると…。
「…っ??!!」
今にも大声で叫んでしまいそうになるのを何とか堪える私。
しょ、翔ちゃんっ?!
どうして私、翔ちゃんと一緒に添い寝してるの?!