濡れた体温ごと奪って
第十二章 守ってやりてぇ女*-翔矢Side-
お前のお袋さんから連絡来てよかった。
ったく。お前は本当目が離せねぇ女だな。
あのまま着いてったら、今頃とっくに好き放題されてんぞ。
隙だらけだって事、自覚したらどうなんだ。
まあ…そんな所も全部含めて好きなんだがな。
…今の俺には説得力ねぇな。
紗耶を部屋に残して家を出てから数時間が経ち、深夜の1時を回った。
ほとんどの女と手が切れたが、まだ後一人残ってる。
あいつは執着心が強い上に嫉妬深いからな…悪戦苦闘なりそうだな。