濡れた体温ごと奪って


――――――
――――
――




うっすらぼやけた視界を見上げるも、全くどこかわからない…。


お腹がズキズキと痛む。


私、あの時…知らない男にお腹叩かれて気を失ったんだ。




「もう目が覚めたんだ」




この声は…一週間前に翔ちゃんの家に来た…女の人の声…?


まさか…。




「なぁに?その驚いた顔。私ねぇ、あなたの事色々調べたのよ」


「……………」


「過去に性的虐待を受けてたらしいじゃない」




ドクンッ。


心臓が大きく脈打った。



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