濡れた体温ごと奪って
第十四章 守り抜く愛


―――ドカッ!!!―――




すぐ傍にあるドアが勢いよく開いた矢先、息を切らした翔ちゃんの姿が視界に入った。




「…翔ち…ゃ……っ…」


「し、翔矢…どうしてここが」


「ここん所、紗耶の様子がおかしかったからな…GPSを利用してたんだ…」


「…そんな」




翔ちゃんはいつにも増して低いドスのきいた声で話してる。


凄く…怒ってる…?




「…真奈………悪かった…」




え?


翔ちゃんは女の人の前でしゃがんだと思うと、土下座をした…?



< 218 / 259 >

この作品をシェア

pagetop