濡れた体温ごと奪って


「…翔矢が…責任取るって言うの?何の責任?私を傷付けた責任?」


「ああ。お前を傷つけた事と…紗耶に同じ思いはさせたくねぇ…悪いのは全部俺だ」


「……ふーん」




翔ちゃん…。


翔ちゃんなら…力で全員を止める事だって…出来るでしょ?


なのに…どうして…しないの?




女の人の目つきが変わった…。


さっきとはまるで別人みたいに…翔ちゃんの事を冷たく見下ろしてる。




「じゃあ…予定変更ね。あんた達、この人…好きにしちゃっていいわよ」




女の人は土下座している翔ちゃんを指差した。


や、やだ…そんなの…嫌…。



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