濡れた体温ごと奪って
「紗耶の事だが…今日から、俺がいいと言うまで…紗耶の前に現れんな」
「…まだ怒ってるのか」
「…ああ。ぶん殴ってやりてぇぐらいな。もし、お前が少しでも近付いたら…紗耶にした事を…告訴するからな」
「なっ?!」
「言っとくが、冗談でも単なる脅しでもねぇぞ…?」
「あ、ああ…わ、わかった」
まあ、作業着が半端なく汚れた野郎を見る限り、過去の様な事は二度としねぇだろうがな。
念には念をだな。