濡れた体温ごと奪って
イギリス行きを渋々納得したお前の目は寂しさを物語っていた。
一年も寂しいよな。
お前には一年だけだって言い方したが、正直俺も一年は長いと思ってる。
お前が居ない一年…考えられねぇんだ…本当はな…。
でもな、俺まで、んな事言っちまったら…お前は余計つらくなんだろ。
だからな…平気な振りをした。
俺は今…イギリスへ行く一年間の事よりも、帰国した後のお前との未来を見てる。
一年頑張ればずっと一緒にいられんだ。
未来を見て乗り越え様な。