濡れた体温ごと奪って
マンションに着くと部屋へと向かう途中、翔ちゃんの部屋の前で足を止めた。
後、半年したら…翔ちゃんとまた、ここで暮らせるのかな…。
翔ちゃん…まだ私の事…愛してくれてるかな…。
翔ちゃんはきっと、どこへ行ってもモテるから…金髪美女に言い寄られてるんじゃないかとか…凄く不安になる。
「翔ちゃん…会いたい…会いたいよ…」
暫くドアを眺めていると、懐かしい光景が見たくなり合鍵を使って鍵を開いた。
この部屋には思い出が沢山あり過ぎて…寂しくなったら嫌だからなるべく上がらない様にしてた。