濡れた体温ごと奪って


ご飯とお風呂を済ませて、時刻は夜の11時前になっていた。


今ならまだ間に合う。


とにかく早く寝なきゃ。


ベッドのシーツに潜り込むと、ぎゅっと目を閉じ寝ようと心掛ける。


すると…。








―――…パタン―――




隣りの部屋のドアの閉まった音がこちらにまで聞こえて来た。


嘘…隣りの人が帰って来た…。


今日こそは先に眠りにつくつもりだったのに…最悪だよ。


どうか今日は…聞こえて来ません様に…。



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