爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~



「…なんでまだ家にいるんだよ。今日は早くに出掛けるって言ってただろ。」


不機嫌そうな声で不満をぶつける先輩に対して気にする様子など一かけらもなく
「だって、『すまない、仕事が入った。』とか何とか言って六(リク)君がドタキャンしてきたんだもん、しょうがないじゃないの!
で、ケーキは?まさか…八束、あんた食べたんじゃないでしょうね?」
と軽くあしらうようにサラリとかわすお姉さんらしき女性。
先輩もそれ以上言い返すのは無駄だと思ったのかうなだれながら溜息をついています。

「はいはい…朝からケーキなんて食べると太るよって言いたいところだけど、残念ながらお祖父さんがご飯の後に食べてたよ。
甘いものは別腹だって言いながらね。」

珍しく言い返すのを諦めた先輩は、呆れた様にケーキの在りかは既に他の方の胃袋であることを説明していました。




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