爽やか抹茶Ｄａｙｓ～若様のお茶はいかがですか？～

そこで妖しくふふっ…と笑うと畳の目を弄りながら「あの子はねぇ…何時ぞやのお礼？」と一言。
とたんに近くのお釜では沸かしていた水が沸騰し始めたのでしょう、湯気が上がり始めました。
ただでさえ目がギラつい…鋭くなっていらっしゃるのに湯気との相乗効果で更に恐ろしいです。その顔から悪意による選出だと何となく汲み取れました…。
怒った時の八束先輩と顔が怖い位似てらっしゃる…。思い出すのは最初のお稽古の日の柚木ちゃんの悲鳴と柚木ちゃんを押さえてる伊月先生の怖い顔。

思わず背筋がゾクリとしてしまった時「伊月さん、あくまで外部講師だけど職権濫用はほどほどにしてね。それ下手したらパワハラだよ？」
と私が持ってきたどらやきを頬張りながら八束先輩が鋭い突っ込みを飛ばしていました。

本当に苦労が絶えませんね…これは。