爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~


「さて、そろそろ時間だし入る準備をしようか。」

そう言って立ち上がると先に部屋を出て行ってしまいました。
ずっと話をして気を紛らわせていましたが今更になってまた緊張をしてきてしまいました。
それに直前の変更や技術的に不安な所も私の緊張に拍車をかけてます。


「…諒ちゃん、本当に不安だよ。」

八束先輩に続いて部屋を出ようとした諒ちゃんに小さく呟くと、襖にかけた手を止めて私が座っている所までスタスタと戻って来ました。

「あさかはあたしに「大丈夫だよ」って言って欲しいの?「頑張れ」って言って欲しいの?
あたしはずっとあさかと一緒だったけれど、すぐにその言葉を求めて安心しようするその癖、好きじゃない。」

私の目の前まで顔を近づけたかと思えば、いきなりパチンと音を立てて諒ちゃんの手で顔をサンドされました。



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