爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~


『あーちゃん一瞬挙動不審になったのはあたしから見ても分かったけど、点てたお茶を八束先輩が受け取りに来た辺りから一気に持ち直したよね~。』


諒ちゃんと挟む形で私の隣を歩いている陽ちゃんがまだポカポカしているココアを一口含みました。

あの挨拶の後に一度茶室の中を見回したのですが、何列か横に並んで座っているお客様の列の最前列でニコニコこっちを見ている陽ちゃんを見付けた時は驚いたの何の…。
会の後で何故ここにいるのかと廊下で話を聞いてみたら『あーちゃんラブのあたしが見に来ない訳がないじゃない。』と頬を若干紅く染めながらそう言っていました。

そこは大事な妹の応援に来たと嘘でも言うべきなのではと思ってしまった私と、そんな眼差しで茶室の中から見つめる諒ちゃんでした。



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