爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~


二人は知らないお点前中の出来事を簡単に説明し終えて、手に持っていた温かいミルクティーを口に含めば優しい甘さが口いっぱいに広がりました。


「気の利いた言葉じゃなくてもただ「大丈夫」って言って貰えるだけで結構励みになるものなんだね。」

夕焼けから視線を双子ちゃんに移すとそこには冷ややかな眼差しが…。
なんでそんなに睨まれてるんですか?私…。秋風より冷たいんですよ、この眼差し。


「あさかさぁ…八束先輩が可哀相だと思わないわけ?」

「え?何か迷惑かけるような事しちゃってた?!」

「…そうじゃなくて…。陽、後は頼んだ。あたしは今日十分にお説教したからさ。」


片手をヒラヒラさせながら先に歩いて行ってしまった諒ちゃん。話が読めないんですけど…。
私は知らず知らずの内に八束先輩に失礼な事をしてしまったのでしょうか?



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