爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~
「あさかぁー!戻ってきてー。
そろそろ現実に戻ってくるお時間ですよー!!いつまで意識飛ばしてんですか?」
気づくと諒ちゃんの顔が目の前にどアップで…。思わず引き気味の顔をしてしまいました…。
周りを見てみると他の一年生は既に退室したみたいで、残っているのは私と諒ちゃんだけ。
「や、篠塚さん、沖田さん。
まだいたんだ?どうだった茶道部?静かだしのんびりだし、眠くなっちゃうでしょ?」
手の平で扇子を弄びながら八束先輩があのスマイルでやってきました。
「確かに眠くなりますねぇ。
でもお菓子は美味しかったですよ。」
正直者の食いしん坊は素直な感想を臆することなくサラリと言ってしまいました。
正直は良いことですが、せめて前半だけでも省略して欲しいものです。