爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~


あの後幾つかの部紹介を終えると同時に全体の部紹介が終わりまして、只今自分のクラスに戻る途中です。廊下が新入生で溢れて中々前に進めない中隣を歩いていた諒ちゃんがふと尋ねてきました。

「ねぇ、あかさは結局茶道部に入るの?」

「うっ…どうしよう…。正直あの簡単な紹介だったから迷ってるんだ。ねぇ諒ちゃん、今日一緒に見学来てくれない?それで決めるから。」

「えっ…めんどくさいなぁ。
さっきまではもうちょっと生き生きしてたじゃん。なのに今は心なしか青ざめてるよ。どした?」


私が理由を説明しようとしたその時です。

ガッ!!!という衝撃が後ろから…。しかも半端ではない威力。まるで…そう、雄牛に突撃された様な威力とでも言っておきましょうか。

「うがぁぁッ!」

いきなりの出来事で周りに人がいるにも関わらず、ついはしたない声を出してしまいました…。大人の女性はおろか女子力のかけらもないですね…。


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