ティーン・ザ・ロック
大丈夫“だよね”…か。
それが付いていなければ、まだみんなを信用出来ていたかもしれない。
でも、もう 終わりだ。
あたしは見放されたのだ。
一見気を使ったメールの、その裏に見える、彼女たちの感情。
それはきっと、葉瑠は一人でも“大丈夫だよね”と言っているんだ。
「ははっ…」
自虐気味に失笑すると、止まった筈の涙がまた、溢れ出て来た。
「……じゃ、行くね」
所在なさげに立っていた彼だったが、あまりに居づらかったのだろう。
一言、呟くように言って 扉を開こうとしていた。
でも…
「…一人にしないで…っ…!!」
あたしの口から飛び出た言葉に、彼は驚いた様な顔で振り向く。
「一人は…嫌だ」
もう一度、今度は彼の目を見て。
いつからこんなに弱い人間になったのかは分からないけど
今は本当に、誰かが傍に居てくれないと何をしてしまうか分からない。
それが自分でも怖かったのだ。