ティーン・ザ・ロック
「謝れよ」
「泣いてんじゃん」
冬華と奈津が前に出てあたしを睨みつける。
「…あたしも泣けば謝って貰える?」
失笑交じりで言ったのが悪かったのだろうか。
冬華はカッとなってあたしに平手打ちをする。
パンッ
小気味のいい音に、何故か笑えた。
「な…に笑ってんだよ!!」
「…別に。ただ、陰でぐちぐち言われるよりはマシだなって思っただけ」
「…マジこいつムカつく!!
だったらもっと殴ってやるよ!」
目の前の冬華が飛びかかってきそうなのに、やっぱりあたしは笑っていた。
自分でも思う
壊れている と。