ティーン・ザ・ロック
全部聞き終えた彼が放った一言。
「…大丈夫。逢坂さんには十分居場所があるよ…。
もし誰も信じられなくなっても……。僕が居る。
ずっとずっと、キミの側に居るって…約束するから」
それだけでもう、十分だった。
彼が側に居てくれる。それだけであたしは……--------。
「……ねぇ…?一緒に、逃げよう…?」
生きて行けると信じて疑わなかった……。
「…………うん」
夏。
木漏れ日が涼しげに揺れる日蔭の中で
あたし達は約束を交わした。