ティーン・ザ・ロック
幾ら頑張っても、変わらない人もいる。変われない人もいる。
変わっても、悪い方に変化してしまう人もいる。
自分が今本当に正しい道を歩んでいるのかなんて、きっと誰にも分からない。
それでも前を目指して進めるのは、自分を愛してくれる人たちが居るから。
その人達が、道を踏み外さない様に見守ってくれているから。
だから。
“アン・ロック”
心の錠を外すよ。
幸いにも、安心して心を開ける人達に出会えたのだから。
「……行こう」
「…うん」
彼の手に自分の手を重ねる。
ほんのりと温かい体温が、じわりと心を温めて行くのを感じながら…。
帰ろう。
あたし達の帰りを待っていてくれる、
大切な大切な、彼らの元へ――――――――――。
END
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