ティーン・ザ・ロック



鼻水を啜って、涙を拭いて。



「分かったよ。お兄ちゃんの望みなら、あたし何だってする」



「…俺がちゃんと稼げるようになったら


その時はきっと、一緒に暮らそうな」



「…それこそ恋人の会話だよ」


「バーカ。俺は恋人なんかより、お前の方がよっぽど大事だ」



キザったらしいお兄ちゃん。



ギュウッと抱きつくと、もっと強い力で抱きしめてくれた。



お兄ちゃん……あたし、頑張る。


お兄ちゃんに依存するのは、もうやめにするんだ。




でも……



「もう少しだけ、いいよね…?」











< 41 / 337 >

この作品をシェア

pagetop