ティーン・ザ・ロック
長いため息を吐きながらベッドに横になり、真っ白な天井を見上げる。
何でこんな事になっているんだろう。
何がきっかけであたしがこんな目に。
そんな疑問が頭に浮かぶが、答えなど出る筈も無く
益々気分を憂鬱にさせただけだった。
…それに、頭を悩ます出来事は留美の事だけでは無い。
紅葉の事、杉澤君の事、他に友達も作れない自分の事…。
考えたらキリが無い程に
頭に浮かぶ事全てが、自分に圧し掛かってくる様だ。
それでも若干睡魔の方が勝っていたみたいだった。
「…寝よ」
リモコンで電気を消し、薄い布団を鼻の下まで引っ張って、芋虫のように丸くなって目を瞑る。
目が覚めたら、こんな問題どっかに行っちゃえばいいのに……。
願い事というよりは呪文のように。
小さく呟いて
ゆっくりと夢の中へと落ちていった。