【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「菜摘の好きな人って、佳祐くんでしょ?」


だから鈴香!
違うって……



「もーだから私と佳祐は…いと「あー、そういえば英語の宿題してなかった!」



佳祐は私の声を遮って、思い出したように自分の机の中から英語の宿題を取り出した。


ああああ!!



私も宿題…してない。



佳祐のせいで嫌なこと思い出しちゃったよー!



もういっそ、忘れたことにしよっかな。



「す、鈴香ー…トイレいこっか…」



裏返った声でそう言い、席を立つ私を見て、佳祐は不適に笑った。

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