【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…今、あの先輩のこと考えてたろ」



不意に隣から佳祐の声がした。



「…え?」



佳祐は、どうしてすぐ私の心の中がよめちゃうの?



悔しいけど図星。



佳祐は何かを探るような瞳で、私を見つめた。



「…あの先輩に、惚れた?」



「は?んなわけ…」



「じゃ、気になる人って誰?」



「だからいないって!」



そんなやり取りを数回した後、5時間目の予鈴のチャイムがなった。



「戻る?それともこのままサボる?」

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