【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
涼しい顔で遠くを見ながら、佳祐は語りだした。



…そう。


佳祐が初めて付き合ったのは中1の夏。



蝉の鳴き声がうるさい中、佳祐はクラスメートの女子に告られた。



その子はまぁまぁ可愛かったし、初めて告ってくれた相手だったから付き合うことにしたらしい。



ところが…。



「ねえ佳祐くん!遊園地行かない?」



彼女に遊園地を誘われた佳祐は、正直行くか行かないか迷った。



彼女のこと、そんなに好きじゃなかったらしい。

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