【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
私は椅子に座ると、まずは紅茶を頼んだ。



頼んだ紅茶はすぐにきた。


紅茶を飲みながら、あの人を待つ。



腕時計を見ると、すでに6時半をまわっていた。



おそー…。



何かあったのかな?



そう思ったとき。



カランカランッ。



あの人が入ってきた…。



私はあの人に向かって手を振った。



「…あ、ごめん。待った?」



「………少しね。さ、座りなよ……帝」



「…あぁ、じゃあ遠慮なく」


帝は私の向かい側に腰を下ろした。



そう…。


私が会いたかった人。


それは帝だった。

< 128 / 317 >

この作品をシェア

pagetop