【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
なんで…



なんで……



なんで来るのよ!?



私は仕方なく玄関の戸を開けた。



そこには、佳祐がニコニコ顔で立っていた。



「なんで来るのよ!」



「ひど…俺ら一緒に行かなきゃいけないじゃないか」


「だからって何も来ることは…」



親は仕事で夜からいないし…。



ホント、有り得ない。



「ほら菜摘!行くぞ?」



佳祐は私の腕を引っ張った。



なんだか入学式のときみたい。

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