【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「そういえば…」



確かジェットコースターの頂上で、佳祐は私の手を握ったよね?



「佳祐…

どうしてあのとき、手を握ったの?」



すると佳祐は、フッと少し微笑んだ。



「なんでだろうね」



あれ…?



真っ先に『菜摘が怖がりだから』とか言って、からかってきそうだったのに。



「私が…怖がりだからでしょ?」



「違う。あれは…」



そこまで言うと、佳祐は口をつぐんだ。


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