【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「…知らない」



佳祐から目を逸らし、夕陽に目をやった。



でも、思いっきり佳祐の視線を感じる。



ドキドキ…する……。



佳祐はわざわざ、私の隣に来る。



「ちょっと!来ないでよ!!」



「顔真っ赤ですけど?菜摘ちゃん?」



「だからその言い方やめてって!」



佳祐はふざけて私の首に腕を回してきた。



もう…!



こういうときに、やめてよ!!



でも、声に出せない。



出したくない、というのが本音かな?

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