【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
もう少し…



我が儘だけど、もう少しこのままでいたい。



佳祐に聞こえるんじゃないか、というくらいに大きく跳ね上がる心臓。



だんだん鼓動が速くなる。


好きな人に腕を回されたときって、こんなにドキドキするんだ…。



今までに体験したことのない感じに、私は緊張感が高まる。



「固まってる」



佳祐はクスッと笑った。



好きなんだ…



毎日向けられる、この笑顔も…。



毎日、私だけに見せて。



誰にも見せないで……。

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