【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「位置について。よーい、ドン!!」



ピストルの音が鳴り響く。


ブロック対抗リレーがスタートした。



「そうなんだ。でも二人仲いいよな」



あれ…?



松山くんはまだ聞いてないんだ?



私と佳祐がいとこってこと。



てっきりクラスの人はみんな知ってると思ってたけど。



「私たち、いとこだからね」



私は無理して笑顔を作った。



私と佳祐がいとこだなんて、口にしたくない。



自分で言ったことに、自分で傷ついていくみたいで。

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