【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「大橋さーん!」



走り終えた松山くんが、爽やかな表情でこっちへ走ってきた。



汗もだらだら。



でもそんな汗さえも、松山くんにはよく似合う。



「お疲れ!抜いたねえっすごいよ!」



「いやあ、あれは大橋さんが一位との距離を縮めてくれたから…」



松山くんは照れ臭そうに、私を見た。



頬がいつもより赤くてなんだか可愛い。



「あ、あの…大橋さん。体育大会終わったら話あるんだ。だから終わったら待っててくれない?」



え…松山くんが私に…



話!?

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