【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
あいつ、どこいったんだよ。


話あるって言ったのに!



もしかして、松山の件があって忘れてるとか?



いや、菜摘に限ってそれはないよな?



菜摘は昔から、約束は必ず守る子だ。



だから、菜摘がまだ校内にいることを信じて、探しつづける。



廊下の突き当たりを曲がったところで…。



「付き合ってくれない?」


そんな声が聞こえた。



松山の声だった。



ってことはもしかして…?


辺りを見回すと、松山とこちらに背を向けている女子がいた。

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