【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「菜摘、俺…」



「佳祐、私…」



二人の声がハモった。



「あ、佳祐からでいいよ」


「いや、菜摘からで」



「じゃあ言わせてもらう。
私は…



佳祐が好き。


なぜかわからないけど、


佳祐を見てると胸が苦しいの。


いつの間にか…


すごく好きになってた」



「…は?何言ってんの?」


正直驚いた。



菜摘が、こんなに“好き”を連発するなんて。



「菜摘…?」



「でも私たち、いとこなのっ…。どんなに佳祐を好きでいても、それだけは変わらない」

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