【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
ちょうど俺の部屋の窓から、菜摘の部屋の一部が見える。



勉強してる菜摘も、

弟と喧嘩してる菜摘も、

家族と楽しそうに話してる菜摘も、


勉強机に突っ伏して寝ている菜摘も…



たくさんの菜摘が、俺の記憶の中を駆け巡る。



「お前をいとことしてなんて、一度も見たことない」


「!!」


俺はびっくりしている菜摘を抱きしめて、指で涙を拭った。



もう、どうしていいかわかんねえ。



理性?



そんなの、知らねえよ…。
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