【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
「………」



なんで話さなくなったかって?



そんなの、私が知ったことじゃない。



佳祐から話さなくなったんだから。



いつもは明るく話しかけてきてくれていた佳祐が…。


「あ、ごめん。聞いちゃいけなかった?」



隣の男子は私の顔色を見て、申し訳なさそうに謝った。



「う、ううん!なんでもない」



私は作り笑顔でそう言うと、自分の席を立ち、教室を出ようとした。



なんとなくこの教室にいたくなかった。


< 217 / 317 >

この作品をシェア

pagetop